読書が好きな同級生に連れられて、初めてジュンク堂に行ったのは、高校生の時でした。
それまで私が見た中で一番広い書店は、ロードサイド沿いの平屋の本屋くらい。
ビル一棟ぜんぶ本屋のジュンク堂を見て、なんじゃこりゃー!! と腰を抜かしそうになった日を懐かしく思います。
あれからうん十年経ちますが、ジュンク堂が私にとっては夢のような場所ということは変わりなく、本に興味がある方でまだジュンク堂に行ったことがない方には、全力でジュンク堂を推したいです。
この記事では、ジュンク堂のどこがそんなに好きなのか、語ってまいります。
ここまでくるともう愛の告白だね。
ちなみに、ジュンク堂と丸善が合併して、一緒になっていますが、このブログでは旧ジュンク堂の店舗のことを言っています。
機械を超越した店員さんがいる
ジュンク堂を好きになったエピソード、3つご紹介します。
一つ目は、漫画を購入したときのこと。フィルムに包まれていたため、間違えて買いたかった新刊ではなく、すでに購入済みの漫画を買っていたことに、家に帰ってフィルムを剥がしてやっと気がつきました。
漫画なので交換対応はしてくれないだろうなぁと思いながら、ダメ元で書店員さんに恐る恐る相談したところ、「あっフィルムあるから間違えますよね!すぐ新刊持ってきて交換しますね!」と、超気さくに(しかもかなり上の階から取ってきて)応じてくださいました。
今はもうない大阪の難波の店舗でしたが、あの時の店員さん、ありがとうございました!
涙ちょちょぎれる話やな。
二つ目は、山田ズーニーさんの本を探していたときのこと。たしかに書籍検索機では「在庫あり」となっていたのですが、何度その棚を見ても見つかりません。
購入されてから書籍検索機への登録までにタイムラグがあるため、こういうことはよく起こります。
本棚をじーっと眺めてていたら、その本棚の担当の書店員さんが「どうしましたか?」と声をかけてくれました。
「山田ズーニーさんの○○という本、機械では在庫ありってなってたんですけど、見当たらなくて‥」
と言うと、ちょうど本棚にぽっかり空いている場所がありそこを指さして、
「ズーニーさんのその本なら、昨日までここにあったんですがないので売れたんですね。取り寄せしますか?」と。
ええーっ! 機械より正確で詳しい!!!
と感動しました。
ジュンク堂では、書店員の方ごとに担当ジャンルが決まっており、名札に書かれている方もいらっしゃいます。
それ以来、探している本があったら、機械で探すのはやめて、店員さんに直接聞くようになりした。
エピソードの最後は、欲しかった本を探そうとしていたら書店員さんが通りかかったので、「この本ってどこにありますか?」 と聞きました。
すると、タイトルを見るなり、「その本はまだ入荷されていないですね。」と即答されました。
よくよく見ると、発行年月日が2日ほど先でした。気づいていなかったので、書店員さんが通りかからなかったら、新刊コーナーをぐるぐると回っていたと思います。(本好きは、自分で本を探したい願望があります。)
ジュンク堂の書店員さん、すごくないですか?
機械に人が勝るときがあるんだね。
本の置き方に愛を感じる
背の高さよりも少し高いくらいの本棚。高さがちょうどよくて、手の届く範囲にすべての本がきれいに収まっています。
そして、茶色の本棚が整然と並んでおり、図書館のような落ち着いた雰囲気は、本好きの心をつかみます。
ジュンク堂以外の書店で以前あったのが、はしごに乗らないと届かない場所に欲しい新書があって、取ろうとしたら本棚にぎゅうぎゅうに本が詰め込まれていて取れない。なんとか取ろうとして危うく足を踏み外しそうになり冷や汗をかいたことがありました。
しかもその本棚には同じ本が2冊並んでいて、それが1冊だけだったらこんなにぎゅうぎゅうにならないのになぁ、と思いました。
ジュンク堂では、一度もそういったことはありません。ぎゅうぎゅうでもスカスカでもない、ほどよい間隔で本が収まっているし、本棚には必ず1冊だけ置かれており、購入されてまだ在庫がある場合の補充もとても早いです。
座って読める
初めてジュンク堂に行ったとき、一番驚いたのは各フロアにイスがたくさん置いてあることでした。私が高校生のときは、立ち読みはあまりよく思われない書店が多かったので、「どうぞ読んでください」とばかりに椅子が置いてあるなんて、ありえないことでした。
ニューヨークの書店は、椅子が置いてあり、書店はゆっくりとくつろげる空間だということで、それを真似した、とどこかで読むか聞くかした記憶があります。(違っていたらごめんなさい。)
椅子でゆっくりしているうちに、1冊読み終えてしまったこともあります。その分、別の本を買いましたので許してください、ジュンク堂さん……。
ゆっくり読んで選ばせてもらった分、そこで買おうと思うねんな。
喫茶店がある
店舗によって、喫茶店がフロアの奥にあります。本を持ち込んでもいいことになっていて、本好きの人たちがゆっくりコーヒーを飲みながら、その空間にいるほぼ全員が本を読んでいて壮観です。
本と珈琲の組み合わせって、ヒレカツとキャベツみたいに、切っても切れない関係ですよね。
そのたとえ合ってる??
ジャンルの分け方が好き
本のジャンルは、どの書店でも大きく違いはないのですが、複数のジャンルにまたがっていたり、新しすぎてジャンルがなかったりと、絶妙にどこに置くかな~~と迷うような本ってありますよね。
特に自分の詳しい専門のジャンルだと、「ああ、この本ここの分野に置いてしまったら目につかないだろうなぁ、もったいないなぁ」と思うことが結構な頻度であります。
そこも、ジュンク堂さんとは相性がいいようで、この本そこじゃないーと思ったことは一度もありません。
以上、本好きの聖地!私がジュンク堂を推す5つの理由でした!
愛の告白、伝わったでしょうか。次の休みに、ジュンク堂に行きたくなりました。
やっぱり愛の告白やったんや。
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