通読? 速読?どう読むのが正解か おすすめの読書の仕方

通読? 速読?どう読むのが正解か おすすめの読書の仕方 本の読み方

読書すると一口に言っても、色々な読み方があります。今回の記事は以下のような方におすすめです。

●自分の読書の仕方に自信が持てない方
●他の人はどんな読書の仕方をしているのか知りたい方

今回は私がよくやっているおすすめの読書の仕方をご紹介します。

見出しの「〇〇読み」は、すみなすが勝手に読んでるだけの造語あるから気を付けてや。

イタリアの街の本屋さん

ガチ読み(通読、精読、熟読)

読書の仕方でイメージされるのはこの「ガチ読み」だと思います。その名の通り、「ガチで読むこと」。なお、辞書などには載っていない呼び方なのでお気をつけください。

通読は、全体を通して読むこと。精読や熟読は、全体を味わいながら飛ばすことなく読むこと。

面白い小説ビジネス書教科書、最後まで読み切れそうな哲学書などは自動的にこの読み方になるかと思います。

ただ、すべての本をこのガチ読みで読もうとすると、途中で挫折したり、読書がしんどくなったりします。あくまでも、面白くて、自分で最後までじっくり読む! と決めたものだけでOKです。

電車を乗り逃がす時はガチ読みしてるときやな。

それで待ち合わせにいつも遅れてくるんだね。

ちなみに、私は速読はできません。小説で面白くてゾーンに入ってくると、飛ばし読みのようになることはありますが……。

目的読み

何をするにも、何のために? という目的を決めて取り組むことで、最大の効果を得ることができます。読書も、「この本からは〇〇のを得たい」と決めると、読書の効果が高くなります。そのことを、勝手に「目的読み」と名付けました。

「目的読み」の場合は、必ずしも通読は必要ありません。なぜなら、目標達成のために本の中身のすべてが必要とは限らないからです。また、読まなくてもすでに知っている部分もあるかもしれません。特に、ビジネス書を読む場合は、「目的読み」が有効です。

目次から、自分が決めた目的のためにはここを読めばいいな、という箇所を見定めて読んでいきます。

ただし、前から順番に通読しないと後のページの意味がわからない構造になっている本があります。途中から読んだときに気づいたときは、諦めて通読しましょう。

興味関心読み

「目的読み」とよく似ていますが、「興味関心読み」というのもアリだと思っています。

「興味関心読み」もその名の通り、興味関心のあるところだけをかいつまんで読むことです。「目的読み」との違いは、目的のためにはあまり興味関心のないところも読む必要がありますが、興味関心読みは目的を決めずにただただ面白そうなところだけを読むという点で違いがあります。

これの何がいいかというと、1冊読み切らないといけない、と思うと腰が重くなるような本も、興味関心のあるところだけまずは読んでみよう! と思えるところです。

それなら僕でも読めそうだな。

辞書読み

辞書ではないけれども、その分野などで一番分厚い本は、「辞書にしよう」と思って購入することがあります。最初から通読する気はなく、またすぐに読み始めるわけでもなく、調べたいことが出てきたときに、辞書的に使う本がこれにあたります。

たとえば、読書猿さんの『独学大全―絶対に「学ぶこと」をあきらめたくな人のための55の技法』などは辞書読みすると考えて買いました。

著者はそういう読まれ方を想定していないかもしれませんが、読書の仕方は人それぞれ、自由だと思っています。

積読(つんどく)

「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」より

積読、これも読書の仕方に入るのか? 疑問に思われた方もいるかもしれません。でも、私は積読も立派に読書のうちの一つだと思っています。

脳科学者の茂木健一郎さんは、『頭は「本の読み方」で磨かれる』のなかで、次のように語られています。

本は読むことで脳に情報が入ってきて脳に変化を及ぼしますが、興味を持った時点で脳は少し変わっているのです。

茂木健一郎『頭は「本の読み方」で磨かれる』

積まれているだけの本でも、暮らしのなかでその表紙は目に入ってきますきっとこんなことが書かれているんだろうなぁと思うだけで、たとえ読んでいなくても、読んでいるのと似たような効果があるといえるのではないでしょうか。

『読んでいない本について堂々と語る方法』という本もあるくらいです。

読書は、必ず前から順番に最後まで読まなければならない、という決まりはありません。

途中でやめてもいいし、一部分だけをかいつまんで読んでもいい。なんなら読まなくてもいい。読書の仕方は自由です。気軽に読書を楽しめることが大切です。そうやって、読書をしているうちに、人生を変える本に出会えるときがきっときます。

一緒に読書を楽しみましょう!

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