こんにちは! すみなすです。
本が好きを公言していると、よく「何か面白い本ない?」と聞かれます。そんなときは、どんな本が読みたいか? を聞いて、その人に合いそうな本をいくつか紹介しています。
でも本当は、面白い本を自分で探すことができる方法を伝えるのが一番いいんですよね。
私も長年かけて、自分にとって良い本の選び方がわかってきて、今では本選びで失敗することはほとんどなくなりました。
こんな悩みのある方へ
- なかなか面白い本にめぐり会えない
- 悩みを読書で解決できるようになりたい
- 本選びで失敗したくない
方に向けて、オールジャンル共通・購入を前提として、どうやって面白い本を見つけたらいいのか、10のポイントをお伝えします。
まずは大型書店に行く
なかなか良本にめぐり会えない想定なので、友人知人やSNSでの出会いはいったん除外して考えます。ちなみに、私はこれまで人から勧めてもらった本は、残念ながら相性がよくなかったことが多いです。
良本に出会いたい場合は、大型書店に行くことをお勧めします。数が多い方が選択肢が増え、自分に合った面白い本が見つかる可能性が高まるからです。
大型書店とは、ジュンク堂や紀伊国屋書店、三省堂書店、丸善などで、複数のフロアにわたって本が置いてある書店をイメージしています。本の分類が、図書館のように、ジャンルや本の種類(単行本や文庫など)でわかれているところがいいです。
自分の行動範囲に大型書店がないという方は、街で一番大きなリアル書店に行きましょう。
そこで、もやもやしているテーマについて、検索の機械で単語を入れてみて、数冊の置き場所を見ると、だいたいどのあたりの本棚にあるのかわかるので、そこへ向かいます。
書店によっては機械がなかったり、検索するより店員さんに聞いた方が早かったりする場合もあるで!
ちなみに、ネットで本を買う場合も失敗確率はリアルで見るよりも高くなります。失敗したくないなら、リアル書店をおすすめします。
ピンときたタイトルの本を複数見つける
本棚で悩みを解決してくれそうなタイトルの本がいくつか目につくと思います。それらの本を観察して比べていきます。なんとなく気になる、目についたタイトルでもOKです。
1冊だけではなく、複数見つけることが大切です。
観察する①カバーや帯で共感できるところがあるか
カバーや帯などにどんな本なのかという情報が書いてあります。それらを読み、デザインを含めてなんとなく好きか、共感できるかを確認します。
出版社や書店員さんが書いたPOPがある場合は、それも確認します。
いつ出版された本なのかも重要な情報です。たとえば、十年以上前の本の場合、時代背景が今と違っていたり、情報が古かったりすることがあるためです。
出版年が古くても、重版(内容を一部変更して出版すること)や改訂(内容を改めて新しく出版しなおすこと)がかかっているなら、いつ重版や改訂があったのかを確認します。専門書を探している場合は、古いとそれだけで使えない可能性がありますので注意が必要です。
なお、著者名や発行年月日などが書かれている場所を「奥付」と呼びます。出版社により場所が異なりますが、だいたいは一番最後のページや裏表紙、カバーに記載されています。(本の部位の名称については、別の記事で書きたいと思います。)
観察する②増刷されているか
奥付には、「初版 第10刷発行」などと書かれていることがあります。これは、初めて発行されてから10回増刷されている、ということです。つまり、たくさんの人に読まれている本だと言うことです。
たくさんの人に刺さる本なので、自分にも刺さる部分がある可能性が高いです。
観察する③著者はどんな人か
著者のプロフィールを確認します。今何に力を入れている人なのか、経歴からどんな生き方をしてきた人なのか、他にどんな本を書いているのかを見て、ふむふむと思います。
そして、「はじめに」と「おわりに」を読みます。著者がその本で何を伝えたいのかを読み取ります。プロフィールよりも、こちらの方が著者がどんな人なのかを知ることができます。
「おわりに」をはじめに読んじゃっていいの?
本が好きな人は「おわりに」から読むことをわかってて、それを意識して「おわりに」を書いている著者もいるぐらいやで。
ただし、小説の場合の「エピローグ」や「あとがき」、「解説」はオチが書いてあるときがあるので読んではいけません。
おっと、危ないところだった!
観察する④目次を「読む」
長編小説以外は、目次は重要です。目次には斜め読みでもいいので、すべて目を通してください。
その中で、
- 悩んでいたことのヒントや答えになりそうなタイトル
- そうそう、それが知りたかったんだというタイトル
- 理由はわからないけど興味をそそられるタイトル
がその中にあるかを確認します。それらがなかった場合、その本は自分にとって面白い本ではない、合わない可能性が高いです。
要するに、フィーリングが大事ってことやな。
観察する⑤索引の有無
本のジャンルによって、索引があると便利なことがあります。
あとから、「あああ、索引つけてほしかったなー」ということがないように最初の段階で確認しておきましょう。
索引をつけてくれている本は、基本的に親切ですので、良本である可能性が高いです。
観察する⑥カバーをはがした表紙を見る
カバーがかかっている単行本は、一度カバーを外してみてください。表紙には、その本の雰囲気があらわれます。
カバーとは全く違うデザインが表れたら、それは相当気合の入っている本です。
改めて記事にしたいと思っていますが、私が読んだ中では、表紙に漫画が描いてあったもの(本文には出てこないので外した人だけが見れるもの)や、カバーを裏返すとブックカバーに変身するものまで様々なものありました。
本好きはカバーの裏まで見て味わうことを知っている著者や出版社が、こっそりと仕掛けたものです。細部にこだわっている本なので、私が見た本はどれも面白い本でした。めったにありませんが、見つけたら即買いでいいのではと思います。
ささっとカバーをめくると、そこにはめくるめく世界が!
試しに読んでみる
長編小説の場合は、1ページ目の1行目から試しに読んでみます。数行でOKです。
スラスラ読み進められますか?
なんとなく雰囲気が好き、あんまり好きじゃない、など感じとります。
この時点で、読み進められない場合は買うのをやめた方が無難です。
ノウハウ本などの場合は、目次を読んだときに気になった部分だけ実際に読んでみます。
読んでみて、「そうそう!それが知りたかった!」と思うのか、「あれ、思ってたのと違うな…」と思うのかが大事です。
立ち読みって、ちょっと気まずいんだけど…。
立ち読みをしないのは、洋服を試着せずに買うのと同じこと。
書店員さんもそれをわかってくれてるから大丈夫やで。
自分なりの基準を持つ
最後に、本を選ぶときの自分なりの基準を持つことを意識するといいと思います。というのも、面白い本の定義は人によって違うからです。
私の場合は、
- 本との出会いは一期一会なのでお金は惜しまない
- 迷ったときは複数冊買ってしまう
- 前向きな表現を使うタイトルの本を選ぶ
など、自分なりの基準があります。
買って失敗したなと思った本は、何がダメだったのか、逆に買ってよかったと思った本は何がよかったのか、要因を分析して、自分なりの基準を作っていくと、面白い本に出会える確率が上がります。
以上、面白い本になかなか出会えない人が良本を見極める10のポイントでした。
あゝおもしろきかな、本の世界! と少しでも思っていただけたら嬉しいです。
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