図書館では、本の修理講座や講演会など、少しでも多くの方に足を運んでもらうために宣伝活動を行っています。
たまたま図書館の開館時間を調べていたら、北新宿図書館で映画の上映会が開催されていることを知りました。
最近はコロナ禍ということもあって、家で映画を見る人が増えていると思います。ですが、家でも映画館でもなく、「図書館で映画を観る」ってどんなものなんだろう? と思い、予約をして行ってきました。今回はその体験談をお伝えしていきたいと思います。
北新宿図書館はどんなところか
北新宿図書館は、東中野駅から徒歩7分の住宅街の中にあります。図書館は階段かエレベーターで3階に上がったところにあります。
建物の1、2階が子ども関連の施設であるため、子ども向けの書籍が特に充実しているようでした。
閲覧室には2~3名、静かに本を読んでいる方がいらっしゃいました。辞書を探していたのでどこにあるか尋ねると、とても親切に場所を教えてくださいました。
「3月14日は数学の日」という展示が行われており、『日常にひそむうつくしい数学』や『へんてこ関数雑記帳』などの興味深い本が並んでいました。
ちなみに、私が数学系の本でおすすめなのは、『フェルマーの最終定理』です。
数学が好きな人は、どういうところに惹かれるのかや、孤独な戦いと思いきや、意外にチームプレーで問題が解決されていくということが知れて楽しかったです。
いざ、上映会へ!
映画の上映会は、生涯学習館の学習室Aで開催されるということで、図書館の職員さんに場所を聞いたら丁寧に案内してくださいました。
こちらのチラシに記載があるとおり、事前予約制で定員は15名まででした。図書館主催だけあって、関連する書籍の紹介があり、貸し出しも可能だということでした。
「或る夜の出来事」を観て
上映されたのは、1934年にアメリカで製作されたフランク・キャプラ監督の「或る夜の出来事(It Happened One Night)」です。
アカデミー賞の主要5部門を独占した映画で、監督のフランクキャプラや主演のクラーク・ゲーブルの出世作になりました。
あらすじは、こんな感じです。
大富豪の娘であるエリーは父親に結婚を反対されて逃亡、婚約者のいるニューヨーク行きの夜行バスに飛び乗り、失業したばかりの新聞記者のピーターと隣り合わせの席になります。第一印象が最悪だった二人は、様々なトラブルに巻き込まれながらも機転をきかせて乗り越えていくうちに惹かれあうようになり…。
この映画の魅力を箇条書きでお伝えします。
- 期待を裏切らない王道のラブコメディ
- 88年も前の映画とは思えないほど、スピード感のある物語の展開で105分があっという間
- 登場人物がどのキャラクターも魅力的
- BGMやバスの中の歌唱シーンなど音楽もいい
本で読むことが好きだと映像で観ることが二の次になるからか、映画には疎いので、上映会ではじめてこの作品を知りました。
アマプラなどでも観ることができましたが、上映会に行かないと、そもそも作品の存在自体を一生知らないままだったと思うので、行ってよかったです。
やはり図書館は出会いの場所だと思いました。
最後に、図書館で落とし物をしました。推しとお揃いで買ったブランド物だったので、もしかしたら届いていないかもなぁと思って聞いてみたら、1階の守衛室にどなたかが届けてくださっていました。届けてくださった方、ありがとうございました。
偶然にも、「或る夜の出来事」は精神性が高さが主題の一つになっているようでしたが、本を読む方も精神性が高い方が多いなと感じた一日でした。
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